中東不透明感のドル買い、日銀見送り観測の円売り ドル円は159円台乗せ=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
中東不透明感のドル買い、日銀見送り観測の円売り ドル円は159円台乗せ=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル買いと円売りが重なり、ドル円は一時159.26円と本日の高値を更新した。中東情勢を巡る不透明感が再び意識され、有事のドル買いが下支えとなる一方、日銀が4月会合での利上げを見送るとの観測が円売り圧力となった。ドル買いの背景には、イラン国営テレビが「イランはまだパキスタンに代表団を派遣していない」と伝えたことがある。東京時間には「代表団が21日に向かう予定」との報道もあったが、ロンドン時間に入り停戦協議の先行きに対する楽観が後退し、有事のドル買いがじわりと優勢となった。一方、円売りについては、日経新聞が「日銀が4月利上げ見送りへ、中東情勢見極め6月に是非判断」と報じたことがロンドン勢にあらためて材料視され、東京市場で既報となっていたロイターや共同通信の報道と合わせて円売りを誘った。クロス円も買い戻されている。ユーロ円やポンド円は東京時間の下落分を巻き戻す動き。一方、ドルが買われ、ユーロドルやポンドドルは軟化している。英失業率低下、独ZEW景況感の悪化などの材料に対する反応は限定的だった。

 ドル円は159円台前半での取引。東京早朝の158.75付近を安値に、買いが継続している。東京市場では159円手前でいったん上値を抑えられ、158.80付近まで小反落も、ロンドン時間に入るとドル買いと円売りの両面から押し上げられている。一時高値を159.26付近まで伸ばし、その後も159.10-20レベルに高止まりしている。イラン代表団はまだパキスタンに向かっていないとの報道がドル買いに、日銀は4月利上げを見送る公算大との報道が円売りに作用した。

 ユーロドルは1.17台後半での取引。東京朝方の1.1791付近を高値に軟調に推移しているロンドン市場では安値を1.1757付近に広げてきている。有事ドル買い圧力が優勢。ユーロ円は振幅。東京午前に187.33付近まで買われる場面があったが、その後は売りに転換。ロンドン朝方には187.00付近まで下押しされた。しかし、ロンドン勢の本格参加とともに再び買われ187円台前半で推移している。日銀は4月利上げを見送る公算大との関係者発言報道が円売りにつながった。4月独ZEW景況感指数は予想外の大幅低下となったが、特段の反応は見られず。

 ポンドドルは1.35付近での取引。東京朝方の1.3539付近を高値に上値重く推移している。ロンドン序盤には一時1.3483付近まで下落する場面があった。その後は1.35を挟んだ水準へと下げ渋っている。ポンド円は振幅。東京午前に215円付近で揉み合ったあとはロンドン朝方にかけて売られ、ロンドン序盤には214.61付近まで安値を広げた。その後は上昇に転じると高値を215.10付近に更新と激しく振幅している。ユーロポンドは0.8704から0.8720までのレンジで上下動も、前日NY終値を挟んだ取引に終始している。ロンドン早朝に発表された英ILO失業率が予想外に低下したが、その局面でのポンド買い反応は一時的にとどまっていた。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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