ドル買い優勢もドル円は109円手前で失速=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル買い優勢もドル円は109円手前で失速=ロンドン為替概況

 9日のロンドン市場は、ドル買いが優勢。米雇用統計後のドル高の流れが継続している。ドル円は序盤に再び上値を試して、108.96レベルまで高値を伸ばした。しかし、109円台乗せには至らず108円台後半での取引となっている。欧州株や米株先物が軟調に推移しており、クロス円が軟調。円高の動きも交錯している。ユーロ円は122円挟みからやや下押しされている。ポンド円は136円割れから135.50台へ、豪ドル円は75円台後半から75.40近辺へと下落。ドル相場全般にはドル買い基調が続いており、ポンドドルは1.25台割れから1.2450台へ、豪ドル/ドルは0.69台後半から0.6930近辺へと安値を広げた。ユーロドルは上下動を伴いながらも安値を1.1193レベルに更新した。ポンド対ユーロではポンド売りが優勢。エコノミストへの調査で第2四半期の英GDPはマイナス成長となる見通しが報じられていた。あすのパウエルFRB議長の議会証言に市場の注目が集まっている。

 ドル円は108円台後半での取引。ロンドン序盤に米債利回りが上昇したことで、ドル円は上値を試す動きとなった。一時108.96レベルまで買われたが、109円の大台には届かず。その後は108.80近辺へと反落している。欧州株や米株先物が軟調に推移しており、クロス円主導での円買いの動きがドル円の上値を抑えた面があった。あすのパウエルFRB議長の議会証言待ちとなっている。

 ユーロドルは1.12近辺での取引。1.12台前半から一時大台割れとなり、安値を1.1193レベルまで広げた。米債利回り上昇や欧州株安によるユーロ円の軟調な動きなどがユーロドルの上値お重くした。一方、対ポンドではユーロ買いが優勢となっており、ユーロ売り圧力を緩和していた。ユーロ円は122円ちょうどを挟む取引で、上下10銭程度の小動き。足元では122円割れ水準とやや売りに押されている。

 ポンドドルは1.24台半ばでの取引。米債利回りの上昇とともにロンドン市場では売り圧力に押されている。1.25台を割り込むと1.2450台へと下押しされている。ポンド円も売られ続けており、136円割れから安値を135.50近辺へと広げている。ユーロポンドは上昇。0.8960台から0.8990台へと買われた。ブルームバーグによる最新のエコノミストへの調査では、第2四半期の英GDP成長が-0.1%と予測された。あと2週間ほどに迫る次期英首相選出に向けて、市場では合意なき離脱への警戒感が根強い。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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