小動き、ドル売り先行もすぐに落ち着く=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
小動き、ドル売り先行もすぐに落ち着く=ロンドン為替概況

 2日のロンドン市場は、小動き。序盤にドル売りが先行したが、値動きは一時的にとどまっている。欧州株は買い先行で取引を開始したが、その後は一時下げに転じる動き。米株先物は時間外取引で小幅安。ただ、いずれも値動きは限定的。欧州では次期トップ人事を決めるための会合がきょうも開催される。これまで2日間では結論がでなかった。日本時間午後6時スタートの予定だったが、午後8時からに延期されている。ユーロ相場は前日の下げは一服しており、トップ人事の行方を見守るムード。一方、ポンドは軟調。前日の弱い英製造業PMIに続いて、この日発表された英建設業PMIも大幅に低下した。合意なき離脱への不透明感がセンチメントの悪化を招いている。ポンドドル1.26台前半、ポンド円136円台半ばなどに下押しされた。対ユーロでもポンド売りが優勢。ユーロドルは1.13ちょうど挟みの振幅、ユーロ円も122円台前半を中心とした上下動にとどまっている。ドル円は108.20近辺まで下押しされたあとは、108円台前半での揉み合い。円相場は総じて円高水準での推移。

 ドル円は108円台前半での取引。東京午後からの軟調な動きが継続し、ロンドン序盤には安値を108.20レベルに広げた。その後は下げ一服も108.30レベルには届かず上値は重い。欧州株や米株先物が上値重く推移しており、円売りを進めるムードとはなっていない。

 ユーロドルは1.13ちょうど近辺での取引。東京午後から1.1280近辺から1.13台に向けてじり高の動きとなった。5月ドイツ小売売上高は前月比で予想外のマイナスとなったが、ユーロ売り反応はみられなかった。 「ECBの政策担当者らは7月の利下げを急がず」との一部報道で1.1321レベルまで一瞬買われたが、その後はすぐに値を戻した。ユーロ円は122.16レベルまで売られたあとは122.54レベルまでの反発。欧州では次期トップ人事を決めるための会合がきょうも開催される。これまで2日間では結論がでなかった。日本時間午後6時スタートの予定だったが、午後8時からに延期されている。ユーロ相場は前日の下げは一服しており、トップ人事の行方を見守るムード。

 ポンドドルは1.26台前半での取引。序盤に1.2640台から1.2606レベルまで下押しされた。その後は1.2630近辺までの反発と限定的な動き。ポンド円は東京午後の137円挟みの水準からロンドン序盤には136.46レベルまで下落。その後は136.70近辺までの戻りとなっている。前日の弱い英製造業PMIに続いて、この日発表された英建設業PMIも大幅に低下した。合意なき離脱への不透明感がセンチメントの悪化を招いている。ポンドは対ユーロでも売られた。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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