G20開催中で様子見ムード、ユーロは小高い=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
G20開催中で様子見ムード、ユーロは小高い=ロンドン為替概況

 28日のロンドン市場は、全般に小動き。大阪でのG20サミットが今日明日と開催されるなかで様子むムードが広がっている。そのなかでは、ユーロが小高い動き。この日発表された6月フランス消費者物価指数速報値が予想を上回ったことに買いで反応した。その後のユーロ圏消費者物価速報でもコア指数が予想を上回り、下支えとなった。ユーロドルは1.13台後半で1.14手前へと上昇、ユーロ円も122円台前半から後半へと反発した。欧州株は米株先物とともに小高く推移している。ドル円は107円台後半、ポンド円は136円台半ばで20ポイント前後の狭いレンジで推移。英GDP確報値は速報値から変わらずだったが、ポンド相場にはやや買い戻しが入る場面があった。今週はドル相場が下げ渋っているが、きょうはその動きも一服。

 ドル円は107円台後半での取引。東京市場で107.84レベルから107.54レベルまで下落する動きがみられたが、ロンドン市場では下げ一服。ただ、反発も107.80レベルには届かずレンジ内での取引に終始している。欧州株や米株先物が小高く推移しており、リスク警戒感は後退。G20開催中で動きにくいムードだった。

 ユーロドルは1.13台後半での取引。序盤に1.1361レベルまで下押しされたが、フランス消費者物価指数速報値が予想を上回ると反発。一時1.1393レベルまで買われた。その後は高値付近での揉み合いとなっている。ユーロ圏消費者物価指数速報値は前年比+1.2%と前回と同水準だったが、コア前年比は+1.1%と前回の+0.8%から上振れた。イタリア消費者物価指数も予想を上回るなど、今日発表された6月の欧州物価データはいずれも回復傾向を示していた。ユーロ円は122.30近辺から一時122.67レベルまで買われた。

 ポンドドルは1.26台後半での取引。前日終値水準からはやや買い戻しが入っている。1.2664レベルを安値に1.2690レベルまでの反発。ポンド円は136.30台から136.60台へと下げ渋り。序盤は対ユーロで売り先行も、次第に値を戻している。総じて方向性に欠ける値動きだった。この日発表された第1四半期の英GDP確報値は前期比+0.5%、前年比+1.8%と速報値から変わらずだった。ジョンソン前英外相は、英政府はこれまでのEUとの交渉であまりにも敗北主義者だった、議会を休止すること望まないが、可能性は排除せず、などと発言。強気姿勢でEUとの交渉に臨む姿勢を示していた。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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