[本日の見通し]石油=上昇、劇場型外交はいつまで続くのか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2027年1月限は一時7万0980円まで上昇し、夜間取
引の高値を上回った。
 イランのガリバフ国会議長はSNSで米国に対して、「事実を認め、約束を果たせ。
もう劇場はいらない」と投稿した。イランに対する大規模な攻撃をちらつせつつ、攻撃
を見送り、イランが交渉を要求しているとほのめかすトランプ米大統領を批判してい
る。ガリバフ国会議長は米国のやり方について、ループする劇場型外交と表現してい
る。
 原油相場を抑制したい米国としては、現実はともかく、イランと常に交渉を行ってい
なければならず、記者団にはそのように表明しなければならない。交渉決裂は原油相場
を押し上げるためである。また、米国からではなく、イランが対話を要求しているとし
て、イランに対して下手に出ることも許されない。覇権国である米国のドルや米国債を
中心とする金融市場を動揺させるリスクがあるためである。トランプ米大統領や米政府
高官が似たような発言を繰り返すのは、金融市場を守るという一致した目標がある。た
だ、この劇場はいつまで続くのだろうか。
 時間外取引でニューヨーク原油9月限は前日比0.95ドル高の78.24ドルで推
移。本日これまでのレンジは77.80〜78.26ドル。
 原油1月限の予想レンジは7万0500円から7万1500円、ガソリン先限は9万
0000円から10万0000円、灯油先限は10万0000円から11万0000
円。
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