【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における8月4 日時点の大口投機家の売り越しは572万6501枚となり、前週の569万4643 枚から拡大した。取組高合計は5036万3341枚となり、前週から24万4253 枚(0.5%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が6.1%増、債券 合計が0.3%増、為替合計が1.8%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 0.9%減、エネルギー合計は1.2%増、金属合計は1.1%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規売りが新規買いを 上回って売り越しに転じ、債券で手じまい売りが買い戻しを上回って売り越しを拡大し た。為替は新規買い、買い戻しが入って出て売り越し(ドル買い)を縮小した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、米国がイラン攻撃を見送ったが先行き不透明感が残った。ただイランとオマ ーンがホルムズ海峡の管理を協議すると、合意期待が高まった。一方、7月の米雇用統 計は非農業部門雇用者数が予想外に減少し、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC) の利上げ観測が後退した。今週は7月の米消費者物価指数(CPI)の発表がある。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が4万5473枚売り越し(前週16万 3412枚売り越し)、ユーロは5万8091枚売り越し(同7万2447枚売り越 し)、英ポンドは5万7814枚売り越し(同6万4814枚売り越し)となった。ユ ーロは買い戻しが手じまい売りを上回って売り越しを縮小した。 商品市場では、原油が米国のイラン攻撃見送りやホルムズ海峡の開放期待を受けて急 落したが、海峡封鎖が続いたことを受けて下げ一服となった。金は米イランの合意期待 や予想以下の米雇用統計を受けて急伸した。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が11万2443枚買い越し(前 週12万0108枚買い越し)に縮小した。手じまい売り、新規売りが出た。ニューヨ ーク金は19万7634枚買い越し(同18万2070枚買い越し)、ニューヨーク・ プラチナは1万4761枚買い越し(同1万1635枚買い越し)に拡大した。金、プ ラチナともに新規買い、買い戻しが入った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが25万5068枚買い越し(前週25万 4320枚買い越し)に拡大、大豆は17万5542枚買い越し(同21万1757枚 買い越し)に縮小した。コーンは買い戻しが手じまい売りを上回り、大豆は手じまい売 り、新規売りが出た。前週のコーンは、米産地の好天を受けて売り優勢となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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