ドル円は108円台での膠着相場続く 利下げ示唆も市場の期待ほどではないとの見方も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ドル円は108.65円近辺で推移している。NY時間に入って序盤はドル売りが先行したものの、先ほどからドル買い戻しが出ており、方向感のない展開が見られている状況。

 市場は明日からのFOMCに注目が集まっている。市場は利下げ期待を高める中、FRBは何らかのアクションを見せるものと期待されている。今回のFOMCでは利下げは見送られるものと見られているが、今回はFOMCメンバーの金利見通しなども公表され、その中で年内の利下げを示唆して来るものと見られている。

 一方で、市場は過度に利下げを織り込んでいる節もあり、先週末に発表された米小売売上高や鉱工業生産の結果が底堅い米経済を示したことから、市場の期待ほどFRBは利下げ期待を強めてはこないとの見方も出ているようだ。

 米株の買い戻しが続く中で、ドル円は底堅さを堅持しているものの上値を積極的にトライする動きも見られず、108円台でのレンジ相場が続いている。21日線が109円ちょうど付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。トレンドはなお下向きを示しており、109円にかけては売り圧力も強まるようだ。

USD/JPY 108.65

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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