【今週の注目材料】英CPIは反発見込み

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【今週の注目材料】英CPIは反発見込み

 今週の米国以外の材料としては、19日15時の7月の英物価統計があります。中でもインフレターゲットの対象である消費者物価指数(CPI)前年比に注目が集まります。

 前回6月の英CPIは前年比+2.6%と5月の+2.8%から鈍化。市場予想の+2.7%も下回りました。ガソリンを含む輸送燃料の前年比が+5.7%と5月の+6.8%から大きく鈍化し、全体を押し下げました。食品・飲料(酒類除く)も+1.7%と5月の+2.2%から大きく鈍化しており、生活必需品を中心とした下げが見られました。ただ、賃金動向など国内要因が主体となることから中銀の注目度が高いサービスインフレは前年比+3.6%と5月の+3.7%から小幅鈍化に留まり、高い水準を維持しています。

 13日に発表された英第2四半期GDPは、前期比+0.4%(年率換算+1.7%)と市場予想通りながら第1四半期の+0.6%(年率換算+2.5%)から伸びが鈍化しました。もっとも同時に発表された6月の月次GDPは前月比+0.3%と市場予想の前月比横ばいを上回る成長。四半期ベースでみても、G7でトップの伸びとなっており、堅調な成長を見せています。この結果を受けて英中銀金融政策会合の委員でもあるピル英中銀チーフエコノミストは、利上げを後押しするものだとの姿勢をメディアに向けて示しています。

 英中銀は7月30日の金融政策会合で5会合連続となる据え置きを決定しました。ただ、投票は6対3と3名が利上げに投票しており、利上げに向けた流れが見られます。市場では年内の利上げをほぼ100%織り込んでいますが、次回9月の会合での利上げについては、短期金利市場での織り込みが17%程度と、据え置き見通しが大勢となっています。ただ、今回の英物価統計次第では9月利上げの可能性が高まり、ポンド高につながる可能性があります。

 7月のCPIの市場予想は前年比+3.0%と、一気の反発を見せ、中銀のインフレターゲットの許容幅(ターゲットである+2.0%の上下1%、+1.0%〜+3.0%)の上限に達する見込みとなっています。市場予想を上回り、許容幅を超える水準まで乗せた場合や、サービスインフレの上昇が見られた場合は、9月の利上げ期待が強まり、ポンド高となる可能性があるとみられます。

MINKABUPRESS 山岡

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