CFTC大口投機資金動向(8/11時点):金買いが拡大

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【概略】
 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における8月
11日時点の大口投機家の売り越しは549万7373枚となり、前週の572万
6501枚から縮小した。取組高合計は5074万7951枚となり、前週から38万
4610枚(0.8%)増加した。
 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が0.9%減、債券
合計が1.0%増、為替合計が1.7%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が
1.9%減、エネルギー合計は0.6%増、金属合計は4.7%増となった。
 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で買い戻しが手じまい売
りを上回って売り越しを縮小、債券で新規買い、買い戻しが入って売り越しを縮小し
た。為替は新規買いが新規売りを上回って売り越し(ドル買い)を縮小した。

【現在の市場テーマと大口投機家の動向】
 前週は、米消費者物価指数(CPI)や米生産者物価指数(PPI)の伸び鈍化、米
小売売上高が予想外に減少したことを受けて米連邦準備理事会(FRB)の9月利上げ
観測が後退した。一方、米国とイランのホルムズ海峡開放の協議に進展はなく、米国は
イランを経済的に孤立させる方針を示した。
 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が4万2085枚売り越し(前週4万5473
枚売り越し)、ユーロは6万0010枚売り越し(同5万8091枚売り越し)、英ポ
ンドは5万6221枚売り越し(同5万7814枚売り越し)となった。ユーロは手じ
まい売りが買い戻しを上回って売り越しを拡大した。

 商品市場では、原油がホルムズ海峡開放の協議に進展がないことを受けて買い優勢と
なったが、米原油在庫増加などを受けて上げ一服となった。金は米連邦準備理事会(F
RB)の利上げ観測後退や原油高によるインフレヘッジの買いを受けて堅調となった。
 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が9万9196枚(前週11万
2443枚買い越し)に縮小した。新規売りが新規買いを上回った。ニューヨーク金は
21万7940枚買い越し(同19万7634枚買い越し)に拡大、ニューヨーク・プ
ラチナは1万3540枚買い越し(同1万4761枚買い越し)に縮小した。金は新規
買いが新規売りを上回り、プラチナは新規売りが新規買いを上回った。

 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが24万4912枚買い越し(前週25万
5068枚買い越し)、大豆は15万9945枚買い越し(同17万5542枚買い越
し)に縮小した。コーンは新規売りが新規買いを上回り、大豆は手じまい売り、新規売
りが出た。前週のコーンは、米農務省(USDA)の需給報告で需給引き締まり観測が
出たことを受けて買い優勢となった。
MINKABU PRESS 東海林勇行

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