25日の東京株式市場は、日経平均が寄り付きこそやや軟調でスタートしたが、その後は漸次下値を切り上げる展開となり、年初来高値を更新した。 大引けの日経平均株価は前営業日比107円58銭高の2万2307円58銭と反発。東証1部の売買高概算は12億2102万株、売買代金概算は2兆2781億7000万円。値上がり銘柄数は1578、対して値下がり銘柄数は489、変わらずは73銘柄だった。 低調な欧州の経済指標を受け世界景気減速に対する警戒感が再燃し、前日の米株市場ではNYダウなど主要指数がいずれも反落した。これを受けきょうの東京市場もリスク回避の売りが波及すると思われたが、フタを開けてみると思いのほか頑強な地合いとなった。取引時間中は中国株などアジア株も軟調だったが影響は限定的で、前日に今期業績の大幅減益見通しを発表したファナックが、一時はプラス圏に浮上するなど底堅さを発揮し、これを受けて株価指数を絡めた全体相場買い戻しの動きに発展した。更に、きょうまでの日程で行われていた日銀の金融政策決定会合では、緩和的政策の来春までの継続意思を示したことで、投資家のセンチメントが強気に傾き、33業種中27業種が上昇し、個別株ベースでも7割を超える銘柄が上昇する買い気の強い展開となった。 個別では、任天堂<7974>が断トツの商いをこなし高く、ソニー<6758>も堅調。花王<4452>が活況高。トヨタ自動車<7203>がしっかり、東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>も堅調。安川電機<6506>も買いが優勢だった。資生堂<4911>も強い動き。バリューコマース<2491>は値幅制限いっぱいに買われ、アマノ<6436>、日本航空電子工業<6807>も大幅高。イビデン<4062>、日立化成<4217>も値を飛ばした。熊谷組<1861>も物色人気となった。 半面、キーエンス<6861>が大きく値を下げ、日本電産<6594>も軟調。ファーストリテイリング<9983>も冴えない。ファナック<6954>は軟調ながら下げ渋った。SMK<6798>が急落、コメリ<8218>、スタンレー電気<6923>なども大幅安。KLab<3656>の下げも目立つ。田辺三菱製薬<4508>、JSR<4185>、関西電力<9503>なども売られた。 出所:minkabuPRESS 株式情報
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