東京株式(大引け)=110円高、全体商い薄も中小型株買われ任天堂効果も反映

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 19日の東京株式市場は、前日の米株高を受けリスク選好の流れで終始買い優勢。日経平均は後場伸び悩んだものの、2万2000円台前半で売りを吸収した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比110円44銭高の2万2200円56銭と反発。東証1部の売買高概算は9億2898万株、売買代金概算は2兆208億9000万円。値上がり銘柄数は1147、対して値下がり銘柄数は899、変わらずは95銘柄だった。

 きょうの東京市場は、市場参加者が限られるなかにあって強さを発揮した。今晩の米国株市場が休場ということもあり、海外投資家の参戦は限られたが、中小型材料株中心に買い気は強かった。前日に米国株市場が好調な経済指標を背景に主要指数が上昇したことや、ドル・円相場が安定した推移をみせたことで、時価総額上位の主力株も買い優勢だった。特に任天堂がゲーム機「ニンテンドースイッチ」の中国での販売認可の報道を受け、記録的な売買代金をこなし大きく買われたことから、デバイス関連などその周辺株にもポジティブな影響を及ぼした。また、指数寄与度の大きいファーストリテが上値追い基調を継続していることも日経平均の上げを助長している。売買代金は市場参加者不足が影響して2兆円台はキープしたものの今週では最低水準だった。

 個別では、任天堂<7974>が売買代金3500億円を超える大商いで急騰、ファーストリテイリング<9983>の上値追いも継続。キーエンス<6861>、安川電機<6506>、デンソー<6902>なども高い。アンリツ<6754>も買われた。モバイルファクトリー<3912>、ホシデン<6804>が値を飛ばし、ツガミ<6101>も物色人気となった。アイシン精機<7259>、田淵電機<6624>なども高い。東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>なども上昇した。

 半面、トヨタ自動車<7203>が上昇一服、武田薬品工業<4502>も冴えない。セブン&アイ・ホールディングス<3382>、SGホールディングス<9143>が下落、東京海上ホールディングス<8766>も売りに押された。ヤマトホールディングス<9064>、LIXILグループ<5938>が急落となり、大和ハウス工業<1925>の下げも目立った。

出所:minkabuPRESS 株式情報

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