東京株式(大引け)=217円高、円安追い風にリスク選好ムードに

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
         1日の東京株式市場は、朝方から買い優勢で日経平均は後場に入ると一段高に買われ、大引けは若干伸び悩んだものの約2カ月半ぶりの高値をつけた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比217円53銭高の2万1602円69銭と反発。東証1部の売買高概算は11億4848万株、売買代金概算は2兆623億8000万円。値上がり銘柄数は1180、対して値下がり銘柄数は859、変わらずは91銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米朝首脳会談の交渉決裂の影響は限定的でリスク選好ムードが強かった。米国株市場ではNYダウをはじめ主要指数がいずれも軟調だったが、米国の10~12月期GDPなど経済指標が好調だったことを受け、外国為替市場でドルが買われ1ドル=111円台後半まで円安が進行、これが主力株を中心に支援材料となった。また、国内でも寄り前発表の10~12月期法人企業統計で設備投資額が増加したことが、投資家のセンチメントを強気に傾けた。中国では2月の財新中国製造業PMIも改善傾向にあり、中国・上海株や香港株が堅調な値動きをみせたこともプラスに働いた。業種別では内需株への買いが目立つ。ただ、週末ということもあって売買代金は2兆円強にとどまった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、任天堂<7974>も買われた。武田薬品工業<4502>が上昇、大日本住友製薬<4506>は大幅高となった。ファーストリテイリング<9983>も上値追い。アンリツ<6754>が活況高となり、ファナック<6954>、キーエンス<6861>も上昇した。ZOZO<3092>も大きく切り返した。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>、アイビーシー<3920>などが値を飛ばし、レーザーテック<6920>も高い。

 半面、ソニー<6758>、SMC<6273>が冴えず、昭和電工<4004>も軟調。新日鉄住金<5401>も売りに押された。パスコ<9232>が下値を探ったほか、アイスタイル<3660>、ラサ工業<4022>も値を下げた。オプトホールディング<2389>も安い。住友化学<4005>、川崎汽船<9107>も下落した。

出所:minkabuPRESS 株式情報
      

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。