15日の東京株式市場は、前日にNYダウが3日ぶり反落したことや、為替が円高に振れたことなどを背景にリスク回避ムードが強まった。 大引けの日経平均株価は前営業日比239円08銭安の2万900円63銭と続落。東証1部の売買高概算は12億7782万株、売買代金概算は2兆2326億9000万円。値上がり銘柄数は726、対して値下がり銘柄数は1311、変わらずは92銘柄だった。 きょうの東京市場は、リスクオフの流れのなか利益確定の売り圧力が顕在化し日経平均を押し下げた。前日の米国株市場では、12月の米小売売上高が市場コンセンサスに反して前月比で大幅減少、GDPの約7割を占める個人消費の変調がマーケットでも嫌気された。また、トランプ米大統領が国境の壁建設のために「非常事態」を宣言すると伝わったことで、政局に対する不安も投資家のセンチメントを悪化させている。外国為替市場では1ドル=110円台前半までドル安・円高が進み、これも輸出主力株中心に向かい風となった。発表された中国経済指標が悪く、同国の景気減速懸念が改めて意識されたことでアジア株も総じて軟調、これもリスク回避ムードを助長したようだ。なお、売買代金は2兆2000億円台で前日の水準を若干下回っている。 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が大幅安、任天堂<7974>、ファーストリテイリング<9983>も軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが下値を探り、昭和電工<4004>、東海カーボン<5301>なども安い。トレンドマイクロ<4704>の下げも目立つ。インターアクション<7725>、マイネット<3928>がストップ安、東洋炭素<5310>、CARTA HOLDINGS<3688>も急落した。 半面、スルガ銀行<8358>が商いを大きく膨らませ一時ストップ高に買われる人気となった。花王<4452>、塩野義製薬<4507>も買い優勢。出光興産<5019>も堅調。エムアップ<3661>、セレス<3696>、ワイエイシイホールディングス<6298>が値幅制限いっぱいに買われたほか、学研ホールディングス<9470>、リニカル<2183>、IBJ<6071>も急騰した。 出所:minkabuPRESS 株式情報
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