21日の東京株式市場は前日の米国株市場でNYダウが急落した流れを受け、広範囲に売りがかさみ日経平均は一時2万円割れ寸前まで売られる場面があった。引けにかけては下げ渋った。 大引けの日経平均株価は前営業日比226円39銭安の2万166円19銭と4日続落。東証1部の売買高概算は20億6731万株、売買代金概算は3兆5573億8000万円。値上がり銘柄数は225、対して値下がり銘柄数は1886、変わらずは19銘柄だった。 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が大きく売り込まれた地合いを引き継ぎ、リスクオフの流れが強まり、一時は売り一色の展開に陥った。前引け時点では、値下がり銘柄数は2000を超え、全体の96%が下落する一方通行の下げ相場となった。後場は押し目買いが入り下げ渋ったが、連日の年初来安値更新で昨年9月中旬以来約1年3カ月ぶりの安値圏に沈んでいる。原油市況の下落や円高の進行が重荷となった。また、世界景気減速懸念がくすぶるなか、トランプ政権の政策や人事を巡る不透明感が、海外投資家などを中心に売り人気を加速させた。業種別でも33業種全面安で、海運や自動車のほか、内需では不動産や保険株などの下げも目立った。なお、売買代金は3兆5000億円台と大きく膨らんでいる。 個別では、任天堂<7974>が軟調、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>も大きく売られた。トヨタ自動車<7203>が安く、ソニー<6758>も下値模索。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を下げた。アイ・エス・ビー<9702>がストップ安となり、日本ハウスホールディングス<1873>、ツルハホールディングス<3391>なども大きく値を下げた。ジャパンディスプレイ<6740>の下げも目立つ。N・フィールド<6077>も安い。 半面、ソフトバンク<9434>も買い優勢。ファナック<6954>、東京エレクトロン<8035>も底堅さを発揮した。コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579>が大幅高に買われたほか、ネクソン<3659>も物色人気。東亜ディーケーケー<6848>、九州リースサービス<8596>などが値を飛ばし、マネックスグループ<8698>も高い。 出所:minkabuPRESS 株式情報
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