トランプ発言に驚きはないが敏感に反応=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の昼に入ってドル売りの動きが加速しており、ドル円は下値模索が続いている。きょうは市場もトルコへの懸念を一服させており、今週の米中通商協議への期待感もある中、ドル売りが優勢となっている。先週までのリスク回避のドル買いの巻き戻しが出ているようだ。

 その流れの中、トランプ大統領のニュースはその背中を押したようだ。ブルームバーグが関係者の話として、トランプ大統領はパウエルFRB議長の利上げ姿勢に不満をもらしていると伝えた。ハンプトンで開かれた資金集めパーティーで、議長が低金利政策をとっていないと嘆いていたという。

 数週間前の同様のニュースが流れており驚きはないが、きょうの流れの背中を押しているようだ。なお、米大統領はFRB議長は指名はできるが、閣僚のように解任はできない。

 ドル円は110.30円付近まで下げ幅を拡大している。本日の100日線は110円ちょうど付近、200日線が109.90円付近に来ている。110円付近にかけては買いオーダーも並んでいそうだが、試しに行くか注目される。

USD/JPY 110.31 EUR/USD 1.1460

minkabu PRESS編集部 野沢卓美 

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