ユーロ売り・ポンド買いの動き、ドル円は110円台後半=ロンドン為替概況 20日のロンドン市場は、小幅の値動きのなかでユーロ売りとポンド買いの動きが優勢。週明けはトルコリラ相場が落ち着いた値動きとなっており、イタリア債も小動き。欧州株は堅調な推移。NY原油先物は65ドル台後半を中心とした揉み合い。全般にリスク動向は落ち着いての週明けスタートとなっている。そのなかで、ユーロはじり安。一方、ポンドドルはブレグジット交渉の再開報道で買われている。欧州の両通貨は対照的な値動きを示している。そのなかで、ドル円は110円台後半での揉み合いが続いている。 ドル円は110円台後半での取引。東京市場で110.41レベルの安値をつけたあとは、ロンドン序盤に110.68レベルまで高値を伸ばした。その後は110.60付近での揉み合いとなっている。これまでの日中レンジは30銭未満と限定的。 ユーロドルは1.14台前半での取引。東京市場では1.1440台から1.1420台へと弱もちあいとなっていた。ロンドン市場でも上値が重くじり安の動き。一時1.14台を割り込んで、1.1395レベルまで下押しされた。取引中盤には1.14台前半と売りは一服。ただ、対ポンドでは上値が重い。ユーロ円は126.40近辺が重く、126円台前半の狭いレンジ取引のなかで126.08レベルまで一時売られた。イタリアの財政状況への警戒感は残っているが、きょうはイタリア債は買いが優勢。利回り上昇は一服している。先週末に発表されたCFTC建て玉報告の投機筋のポジションで、ユーロドルは昨年5月以来の売り越しに転換していた。調整的なユーロ売り圧力がみられている面も。 ポンドドルは1.27台後半での取引。1.2730-40レベルでの揉み合い相場が続いていたが、ロンドン昼にかけて、ポンド買いの動きが広がった。ポンドドルは一時1.2767レベルまで上昇。ポンド円は141円台乗せから141.22レベルに高値を伸ばしている。EUがブレグジット交渉を明日とあさってに行う、と発表したことがポンド買いにつながったもよう。EUはブレグジット交渉における努力の手を緩めることはない、としている。あすの現地時間午後にはラーブ英EU離脱担当相とバルニエEU交渉担当官が会談を行う予定。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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