ゴム週刊情報

◆ファンダメンタルズ

【産地】ＵＳＳのタイ主要卸売３市場の一日の取引は５０～６０トン。２月４日の価格はキロあたり５９．３３～５９．４６バーツ、ＲＳＳ３号タイ主要港３月積価格は２０６．０～２０８．０セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、１月３１日現在１１，３６２トン（前旬比３４５トン減）。

　１月下旬の入出庫は入庫５３４トン、出庫８７９トン。

◆展開予想

　ＪＰＸゴム上昇、産地サイドではウィンタリングの前倒しに警戒感が強いのか現物価格が上げ足を速めており、休場明けの上海ゴムも反発・上昇傾向を維持、産地と中国市場に支援される形でＪＰＸゴムは週明け以降一本調子で上昇、取引中心限月（７月限）は２５０円台を回復し先限は２５０円台後半まで上昇している。株式市場は続伸、米長期金利上昇にもかかわらず米国市場中心に堅調推移、商品は米・イラン協議やウクライナ問題緊張緩和観測等から原油反落する一方で貴金属上昇とまちまち、ドル円は１１５円半ばまで円安ドル高が進行している。

　２月１０日引け時点のＲＳＳ先限は２５７．２円、ＴＳＲ５月限（中心限月）は２０７．０円。週の高値はＲＳＳ２５７．２／ＴＳＲ２０７．０円、週の安値はＲＳＳ２５１．９円／ＴＳＲ２０４．０円。

　現物価格は２４０．０円程と更に一段高、国内市場の順鞘幅は１－６番限で反転拡大、上昇局面で中心限月の買い気が強かった。ＪＰＸゴムはウィンタリングへの警戒感を先取りする形で強地合いを維持、期近こそ割安圏ではあるが取引中心限月の割安感は大きくない。ただし、産地・中国市場も極めて堅調に推移しており、売り方の買戻し等もあって買い方有利の展開が続いている。とりわけ7月限以降は一代高値付近にあり目先は上振れに警戒が必要、売り転換は外部環境の変化を待ってからでも遅くないだろう。先限は２５０．０～２７０．０円を予想する。