[Vol.1181] 国内金(ゴールド)史上最高値更新!

著者:吉田 哲
ブックマーク
原油反落。米主要株価指数の反発などで。90.06ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドル指数の反落などで。1,897.85ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。22年05月限は14,275元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年04月限は569.5元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで815ドル(前日比8ドル縮小)、円建てで3,057円(前日比12円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(2月21日 17時23分頃 6番限)
6,985円/g 白金 3,928円/g
ゴム 260.2円/kg とうもろこし 42,750円/t

●NY金先物(期近) 日足  単位:ドル/トロイオンス


出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「国内金(ゴールド)史上最高値更新!」

前回は、「「見えにくいリスク」は超長期的視点の金上昇要因」として、「ハイブリッド戦」(サイバー攻撃や情報操作などの、非軍事的な戦法)起因の「見えにくいリスク」がもたらす金(ゴールド)相場への影響について、考えました。

今回は、「国内金(ゴールド)史上最高値更新!」として、2022年2月21日に史上最高値を更新した、国内金先物の価格推移に注目します。

大阪取引所で取引されている金先物が、2月21日(月)、史上最高値を更新しました。これまでの高値は、2020年8月につけた7,032円でした。

史上最高値更新の直接的な要因は、世界の金(ゴールド)価格の指標の一つである、NY金価格(ニューヨークの金先物価格)が騰勢を強めていること、そして、ドル円が「円安」方向に触れていることです。

NY金価格が騰勢を強めている背景は、報じられているものでは、「ウクライナ情勢の悪化」「インフレ懸念」などです。次回以降、これらを含んだ、NY金価格が騰勢を強めている背景の詳細について、書きます。

図:大阪金先物価格の推移 (中心限月 月足) 単位:円/グラム


出所:マーケットスピードⅡをもとに筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。