[Vol.1261] 金(ゴールド)投資の必須スキル3つ

著者:吉田 哲
ブックマーク
原油反発。主要株価指数の反発などで。109.97ドル/バレル近辺で推移。

金反落。米10年債利回りの反発などで。1,836.50ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年09月限は12,680元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年08月限は708.2元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで894.45ドル(前日比15.85ドル縮小)、円建てで3,925円(前日比19円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(6月21日 16時30分頃 6番限)
7,938円/g
白金 4,013円/g
ゴム 254.8円/kg
とうもろこし(まだ出来ず)
LNG 4,150.0円/mmBtu(22年6月限 4月7日午前8時59分時点)

●NY金先物(期近) 日足  単位:ドル/トロイオンス


出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「金(ゴールド)投資の必須スキル3つ」

前回は、「投資リテラシー:3つの軸で自分の位置を確認」として、投資リテラシーと金(ゴールド)の関係について、筆者の考えを述べました。

今回は、「金(ゴールド)投資の必須スキル3つ」として、金(ゴールド)投資を行う上で欠かせない3つのスキルを確認します。

この考え方は、株式や投資信託などの取引にも有用ですが、「不安=金(ゴールド)」という過去の常識が残る金(ゴールド)では、特に重要です。

金(ゴールド)投資の必須スキル3つ
(1)材料を俯瞰(ふかん)して注目すべき材料を絞ること
(2)材料の影響力を足し引きすること
(3)できるだけ「不安」の力を借りないこと

以下の図では、鳥が上空から地上にある7つのテーマを見下ろしています(俯瞰している)。7つのテーマは「短中期」「中長期」「超長期」の3つの時間軸に分類されています。

過去の常識が重視する「不安=金(ゴールド)」は「有事のムード」に該当します。やはり、「不安」だけに着目していては、全体感がつかめず正しい分析ができないことがわかります。

次回以降、(2)材料の影響力を足し引きすること、(3)できるだけ「不安」の力を借りないこと、について述べます。

図:金(ゴールド)市場の見方(材料の俯瞰)


出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。