ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
ブックマーク

◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は40~50トン。1月13日の価格はキロあたり44.25~44.65バーツ、RSS3号タイ主要港1月積価格は158.0~160.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、12月30日時点9,622トン(前旬比759トン増)。

 12月下旬の入出庫は入庫1,174トン、出庫415トン。

◆展開予想

 JPXゴムは続伸、中国では主要都市のリオープンが進展しており経済活動再開に伴う商品需要回復期待等が中国の商品価格を押し上げ始める中で上海ゴムは堅調に推移、JPXゴムは円高進行による逆風にも関わらず中心限月は買い意欲強く続伸、220円台半ばでの推移となっている。株式は欧米がとりわけ堅調、インフレ率鈍化や米長期金利低下を好感、商品は原油・金がドル安進行もあり堅調、ドル円は日銀政策変更観測もあり円高ドル安の動きが加速、週末時点では128円台での推移となっている。

 1月13日引け時点のRSS6月限(中心限月)は223.7円、TSR4月限(中心限月)は180.0円。週の高値はRSS227.0/TSR180.0円、週の安値はRSS218.7円/TSR180.0円。

 現物価格は横ばいも円高進行により205円程度。上海ゴムは安値圏では新規買いが入るなど買い意欲強い中、高値圏で膠着。国内市場は1-6番限で順鞘幅が18.7円まで再拡大、期近は期限切れ懸念や指定倉庫在庫増加を背景とした投げ売りが入る一方、中心限月は買い意欲強く上昇し順鞘幅拡大に拍車がかかった。産地対比では期近は割安幅が拡大、中心限月は円高進行の影響から割高感が増しており、戻り売り有利と考えるが上海ゴムやドル円の動きに注意しながら慎重に取引を進めたい。中心限月は210.0~230.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

今こそOKACHI HPリニューアルキャンペーン実施中

このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp