ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は10~20トン。1月5日の価格はキロあたり54.88~55.38バーツ、RSS3号タイ主要港1月積価格は175.0~177.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、11月30日時点6,085トン(前旬比25トン増)。

 11月下旬の入出庫は入庫1,184トン、出庫1,159トン。

◆展開予想

 OSEゴムは概ね横ばい、上海ゴムは年明けに高値をつけたてから下落基調となり、中心限月は14,000元を割込んだものの、OSEゴムは円安進行の影響もあり堅調に推移、上海ゴム連動で売られる場面もあったが、中心限月は250円台後半を維持している。株式は概ね反落、好調な米雇用指標を受けた米長期金利上昇や米大型株投資判断引下げが重石、商品は貴金属反落も原油反発、ドル円は一時145円台まで円安ドル高が進行した。

 1月5日引け時点のRSS6月限(中心限月)は256.9円、TSR3月限(中心限月)は222.0円。週の高値はRSS258.5円/TSR219.0円、週の安値はRSS250.9/TSR222.0円。

 現物価格は254円程に上昇、現物価格上昇と円安進行が換算を押し上げた。上海ゴムは在庫増加が続くも前年同期比並みで過去5年比では低水準であり今後の増減に注意が必要だろう。国内市場は1-6番限が順鞘15.0円まで拡大、取引所指定倉庫在庫が増加基調を維持していることで、産地対比では全限月が割安圏で推移しており、期近程割安感が強いものの、今のところ大口の新規の買いが入っている様子は見受けられない。来週はまず上海ゴムの下げ止まり位置を確認しドル円の状況を踏まえた上で、レンジを意識しながら割安幅拡大時は押し目買い・割高感が強まる場面では戻り売りを検討したい。中心限月は240.0~265.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp