[Vol.2192] だから株も金(ゴールド)も上昇し得る

著者:吉田 哲
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原油反発。米主要株価指数の反発などで。98.52ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドル指数の反発などで。4,775.34ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年09月限は16,815元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年05月限は637.3元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2709.19ドル(前日比3.29ドル拡大)、円建てで14,690円(前日比10円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(4月10日 18時41分時点 6番限)
25,031円/g
白金 10,341円/g
ゴム 389.6円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「だから株も金(ゴールド)も上昇し得る」
前回は、「金(ゴールド)と株価指数の相関係数は?」と題して、S&P500、金(ゴールド)の価格推移と相関係数を、確認しました。

今回は、「だから株も金(ゴールド)も上昇し得る」と題して、2010年ごろ以降の株高・金(ゴールド)高の一因を、確認します。

2010年ごろ、世界でなにが起きたのでしょうか。なぜ、2010年ごろ以降、株価指数が銅と原油を置き去りにしたり、株価指数と金(ゴールド)が同時に上昇したり、荒波の中でほぼ世界同時株高が起きたりしているのでしょうか。

以下の図は、筆者が考える、2010年ごろ以降に目立ち始めた世界規模の変化と、それが株価指数と金(ゴールド)価格を上昇させた経路を示しています。

SNS、AI、ドローンなどの「ハイテク」のマイナス面と、好奇心や虚栄心を包含した人気取りを意味する「ポピュリズム」が、世界に甚大な変化をもたらし、その結果、2010年ごろ以降、長期視点のほぼ世界同時株高と金(ゴールド)価格急騰が起きていると、筆者は考えています。

こうした状況に陥ったことは、ある意味、当たり前のことだったのかもしれません。そして今後も、こうした流れが継続する可能性は高いと、筆者は考えています。

だからこそ、株価指数も金(ゴールド)も、長期視点の上昇トレンドが継続する可能性があるといえます。

2010年ごろからはじまった世界の潮流の変化を強く意識し、短期視点の価格の上下に惑わされず、ゆっくりとどっしりと構えることが、市場と向き合うわれわれに課せられた使命なのかもしれません。

図:2010年ごろ以降の株高・金(ゴールド)高の一因
図:2010年ごろ以降の株高・金(ゴールド)高の一因
出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。