ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は減産期のため目立った成約なし。4月23日の価格はキロあたり37.21~37.50バーツ、RSS3号タイ主要港5月積価格は146.0~148.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、4月10日現在12,781トン(前旬比81トン減)。
4月上旬の入出庫は入庫735トン、出庫816トン。

◆展開予想

 東京ゴムは週半ばに150円を割れる場面があったが、週後半には持ち直し150円台を維持、前週末と同水準での取引、上海ゴムも前回高値にトライする場面があったが同値で頭を抑えられると失速し、再び10,000元を挟んでの動きとなっている。今週はWTI期近が史上初めてマイナスで取引され、他商品にも必要以上に警戒感が広がり多くの商品が週半ばに下落したが、週後半にはWTI含めパニックのような動きは収まり、商品市場は全般持ち直す動きとなった。株式・ドル円も変動こそあれ、概ね前週末と同水準での取引となっている。

 4月24日正午過ぎ現在RSS先限は152.9円前後、TSR先限は120.4円前後の取引。週の高値はRSS156.9円/TSR123.4円、週の安値はRSS145.8円/TSR120.3円。

 今月は引き続き主要産地が減産期中のため取引は閑散で産地価格は155円程度、東京市場は中国・シンガポール見合いで価格変動しているが概ね“割安圏”での価格推移、ゴム相場に独自の新規材料が極めて少ない中、直近の値動きは株式市場や原油を主とした商品市場と連動傾向があるように見受けられる。産地市場では月替わり以降、東京市場ではGW以降の動意を期待しつつ、目先はレンジ内で押し目買い・戻り売りで対応するのが無難であろう。先限のレンジは引き続き145.0~160.0円を予想する。
 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp