□移動平均線3本使いのメリットはそれだけではない。箇条書きにしてみよう。【移動平均線3本使いのメリット】 ・あらゆる時間軸で有効 分足・時間足等の短期売買にも、日足・週足・月足等の中・長期の売買にも有効 ・あらゆる市場で有効 株式・FX・先物等、全ての市場で同様に使える ・初心者にわかりやすい ビジュアルで直感的にわかりやすい。 初心者が勝つために一番重要な「一番おいしいところをしっかりと取る」という考え方にもっとも合っているテクニカルチャートである。□どの時間軸でも、どの市場でも同じように使えるというのは非常に大きなメリット。そして、ビジュアルで直感的にわかるというのは、トレードのように瞬時の判断を求められるものの指標としてはとても大事なこと。複雑なものをありがたがる風潮があるが、実は複雑なものは使い勝手が悪く、やはり頼りになるのはシンプルなもの。 ■それはわかります。 □そして、「一番おいしいところをしっかりと取る」という考え方にもっとも合っている。これ出来ているかな? ■それが・・・意外と出来ていないかも。 □だね。さっきの図のもみあい中の動きを見てごらん。あそこで利益を上げることが出来るかな?出来たとしてもほんの小さな利益。やればやるほど消耗していく。それよりもわかりやすい局面があるのだからそこで取ればいいのだけど、なかなかそれが出来ていない。 ■わかりやすい局面なんですから、みんな取れてるんじゃないんですか? □取れているよ。でも取れてる幅が少ない。もちろん、どんな上げ相場でも底から天井まで丸ごと取れる人はいない。でもその7割くらいは取りたいもの。ところが大相場にもかかわらず、ほとんどの投資家はあっという間に利益を確定してしまう。 ■そうなんですか? □大相場を取り慣れていないんだよ。むしろ小相場をどうやって取ろうかということばかりに日頃頭を使っている。小相場を取ろうとしたら、早く利益確定しておかなければいけない。だろ? ■ですね。 □それで悪いくせが付く。本当のことを言うと、小相場なんか取らなくていい。そこで取れなかったことを悩む必要はない。 ■取らなくていいんですか? □そこを取ろうとするばかり大相場を取り逃がすとしたら、プラスマイナス、害の方が大きい。大相場をしっかりと取ること。これこそが実は年間勝利を生むための大きな原動力となる。ところがこれが日本人は苦手。 ■ちょっと利益が出たらあっという間に利益確定してしまうんですね。 □そして、一度利益を確定してしまったら、再度買いエントリーするのはとても難しい。 ■そうなんですか? □もし、利益確定した後に価格が下がってきたら、押し目買いを出来るかもしれない。しかし、自分が利益確定した価格より現在の価格がさらに上になっているとする。この高い価格で再度買えるかい? ■なるほど。利益確定した後に、もっと高い値になっているんですね。そこで買うのは勇気が要りますね。 □ということでほとんどの投資家がいったん利益確定した後は上がっていく価格を指をくわえて見ているだけ。それが実はとてももったいない。 ■ですね。 □移動平均線の3本使いでは、例えば上から短期・中期・長期という並び順になって、3本の線が右肩上がりということを確認して仕掛けたとする。上昇トレンドが続いている限り、その並び順は変わらない。ということは並び順が変わらない限り、そのまま持ち続ける。とすると気がつけば大相場が取れている。 ■それは凄い。移動平均線の3本使い、最強ですね? □もちろん、欠点も理解しなければいけない。移動平均線が上から短期・中期・長期の並び順になって3本の線の右肩上がりが確認出来たとしても、その上昇トレンドはあっという間に終わってしまい、利益につながらないなんて相場もいくらでもある。 ■なるほど。 □移動平均線の3本使いは万能ではない。このことを忘れないように。但し、もし、大相場があったとしたら、その大相場は必ず、上から短期・中期・長期の並び順で3本の線が右肩上がりになっているか、下から短期・中期・長期の並び順で3本の線が右肩下がりになっているか、どちらかだ。つまり、この手法を使えば、大相場を取ることが出来る。それがこの手法のメリット。 □次回はいよいよ、移動平均線が大循環する話。 ■大循環するんですね。楽しみです。 □ということで本日はここまで。 ■お疲れさまでした。起立、礼。 □本日の講義をマスターしたなら、単位を2単位差し上げよう。 本日の単位数2 累計単位数50 中級テクニシャンまで後50単位! 小次郎講師のチャート情報局 https://media-kojirokousi.com/ 小次郎講師の投資大学 https://www.youtube.com/channel/UCG7FPicHPJXg6romhe0t92g