小次郎講師の移動平均線大循環分析徹底解説、「大循環分析」

2、移動平均線大循環の法則

□トレードにおいて大事なことは現在の状況を正しく把握すること。そしてこれから先の展開を見抜くこと。 ■もちろんです。 □それを可能にするのがこの「移動平均線大循環分析」だと言ったら驚くだろ? ■出来るんですか? □ああ、可能だ。ひとつひとつ説明していくのでしっかりと付いてくるように。 ■はい。 □移動平均線大循環分析は短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線と3つの移動平均線を使う。 ■ですね。 □その3本の移動平均線の並び順は全部で6種類。それ以外にはない。
【移動平均線の並び順】 ・短期・中期・長期 ・中期・短期・長期 ・中期・長期・短期 ・長期・中期・短期 ・長期・短期・中期 ・短期・長期・中期
■順列組合せですね。確か中学校で習いました。3×2×1=6。ですね。 □そうだ。この移動平均線の並び順のことを私はステージと呼んだ。そして、この6種類に①第1ステージ、②第2ステージ、③第3ステージ、④第4ステージ、⑤第5ステージ、⑥第6ステージと名前を付けた。すると大事なことが・・・わかった。 ■なんですか?     □価格が変化すると3本の移動平均線の並び順も変化してくる。つまりステージが変化するのだが、その変化は基本的に上記図の順番で変化する。つまり、第1ステージ→第2ステージ→第3ステージ→第4ステージ→第5ステージ→第6ステージ→第1ステージという順番だ。下のチャートで確認してみよう。     ■これはわかりやすい。すごいですね。 □この性質を移動平均線大循環の法則と言い、その大循環の法則を使う分析手法なので「移動平均線大循環分析」という大げさな名前がついた。 ■なるほど。移動平均線大循環の法則から来ているのですね。このステージの変化ですが、必ずこの順番なんですか? □もちろん必ずではない。ステージ変化のおよそ7割がこの時計回りの大循環で、この動きを正順の動きという。またステージが正順で動くことを順行と呼ぶ。