【これからの見通し】まずはトランプ大統領会見を確認、その後は米CPIの発表

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】まずはトランプ大統領会見を確認、その後は米CPIの発表

 東京市場は米朝首脳会談の行方に釘付けとなった。ドル円相場や日本株は神経質な振幅をみせたが、水準自体はそれほど変化していない。一種のお祭り騒ぎの面が強かったようだ。この後の海外市場ではドル相場や円相場の方向性を探る展開となりそうだ。

 日本時間午後5時からトランプ大統領の会見が予定されている。現時点では米朝会談が好ムードで進んだことが印象付けられるに留まっており、非核化のプロセスなどの具体的な内容についてトランプ大統領からどのような説明がきかれるのかが注目される。双方の話し合いのムード作りにとどまるようだと、ポジション調整が入る可能性がある。一方、非核化へのキチンとした道筋へヒントが示されれば再びリスク選好の動きとなる可能性も。

 その後はNY市場での米消費者物価指数の発表が注目材料となろう。事前予想は前月比+0.2%と前回並の伸び。前年比は+2.8%と伸びが加速する見込み。きょうから6月FOMC会合がはじまる。あすの結果発表では0.25%利上げは織り込み済み。FOMCメンバーの金利見通しが注目されている。きょうの消費者物価指数が強い結果となれば、今後の利上げペース加速への思惑からドル買いが先行する可能性はありそうだ。

 その狭間の時間帯には再びポンド相場が注目されそうだ。カーニー英中銀総裁が金融安定報告を公表する。経済統計では、英ILO雇用統計が発表される。失業率とともに賃金動向についても確認しておきたい。ドイツではZEW景況感指数が発表される。英欧の指標が対照的な結果となれば、欧州通貨間取引が活発になりそうだ。また、英国議会で英EU離脱法案投票がきょうあすに実施される。議会側が主導権を握る結果となれば、EU離脱のプロセスにブレーキがかかりポンド買いとの見方もあるようだがどうか。

minkabu PRESS編集部 松木秀明   

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