今度はポンドへの政治リスクが高まる気配も=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ポンドは上値の重い展開となっており、ポンドドルは1.3370ドル近辺、ポンド円は147円台で推移している。ロンドン時間に発表になった英鉱工業生産などの指標が予想外に弱い内容だったことで、ポンドは売りが優勢となっている。先週発表の英指標は第2四半期の回復を期待させる内容も見られたことから、今回の弱い生産のデータは失望感が強かったようだ。

 また、ポンドに関しては明日からの英下院でEU離脱関連法案の修正審議が重しとなっているようだ。造反の危険性は小さそうだが、一部の議員からは、英国をEUの周回軌道に維持する方向に流されている状況について、我慢の限界を超えつつあるとのコメントや、サンデー・タイムズ紙は、離脱強硬派が7月にメイ首相降ろしに動く可能性があると伝えていた。首相の運命は早ければ今週決まるとの見方も出ている。

 明日以降の議会の審議如何によっては、今度はポンドへの政治リスクが高まる気配もありそうだ。

GBP/USD 1.3371 GBP/JPY 147.18 EUR/GBP 0.8815

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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