新興国通貨の要警戒は変わらず=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 週末のG7サミットは首脳宣言は出たものの、トランプ大統領が直ぐに反故にするなど米国とG6との亀裂を鮮明にした。これを受けて週明けの市場の反応が警戒されていたものの、波乱はなく無難な通過となっている。

 円相場は円安の動きが見られ、リスク選好の雰囲気も出ているが、トルコリラやメキシコペソ、南アランドなど新興国通貨は売り優勢の展開が続いている。

 新興国通貨は警戒感をなお温存しているとも言え、オプション市場では新興国通貨のボラテリティが3日連続で1年ぶりの高水準で推移している。

 米利上げ期待が高まる中、新興国通貨からドルへの資金回帰が鮮明となっている。今週はFOMCが控えており、それを受けてどのような反応が出るか注目。いまのところ市場も静観といったところではあるが、FOMC後の動き次第では市場全体に警戒感が波及するリスクは留意する必要はありそうだ。

USD/TRY 4.5177 USD/ZAR 13.1255 USD/MXN 20.4825

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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