ユーロ、イタリアへの懸念は燻る どちらに進むかは意見が分かれる=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 日本時間0時のロンドン・フィキシング前後からユーロドルは買い戻しが入っており1.1680ドル近辺で推移している。ロンドン時間の早朝には1.17ドル台に再度上昇していたものの、押し戻されている。対円でも128.70円近辺まで上昇したが、現在は128円ちょうど付近に伸び悩む動き。

 きょうはイタリアのコンテ首相が所信表明を行っていたが、低所得層の最低所得保障や移民の制限などの政策を推進すると表明した。財政拡大策による新しい変化の風を約束している。EUの財政規律に反する動きでもあり、イタリアの政治不安は一旦沈静化しているものの、なお不透明な情勢にはある。この演説中にユーロは売りが優勢となった格好。イタリア国債も下落している。

 ただ、1.1650ドル付近は強いサポートとなっているようで、リバウンドの流れはいまのところ持続している。今後、ユーロドルは1.20ドルの方向に向かうのか、それとも1.15ドルを再び目指すかで市場でも意見が分かれているようだ。

EUR/USD 1.1673 EUR/JPY 127.97 EUR/GBP 0.8741

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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