日経平均株価 始値 21594.22 高値 21884.45(10:22) 安値 21357.55(13:36) 大引け 21469.20(前日比 +101.13 、 +0.47% ) 売買高 17億5048万株 (東証1部概算) 売買代金 3兆5584億円 (東証1部概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は続伸、一時500円高超も値動き荒く後場に値を消す場面も 2.米保護主義への警戒感和らぎ、米朝首脳会談実施の方向は好材料 3.買いの勢い続かず、後場は海外勢を含めた戻り売り圧力に押される 4.引け後の黒田日銀総裁の会見や、今晩の米雇用統計発表を前に買い控え 5.メジャーSQ算出に絡み東証1部の売買代金は3兆5000億円まで膨らむ ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは93ドル高と反発。トランプ大統領が正式決定した鉄鋼・アルミニウムの輸入制限措置に適用除外が設けられたことで、保護貿易主義に対する警戒感が和らぎ買いが優勢となった。 東京市場では買い優勢で始まり、日経平均は一時500円を超える上昇をみせたが、その後伸び悩み、後場に入ると一時マイナス圏に沈む場面もあり、値動きの荒い展開となった。 9日の東京市場は、トランプ政権が打ち出す保護貿易主義に対する警戒感が若干和らいだことや、米朝首脳会談が5月までに開催される方向と伝わり、前場は一気にリスクオンの流れが加速した。日経平均は一時500円高超で2万1800円台まで上値を伸ばす場面があった。もっとも高値圏では戻り売り圧力が強く、本日取引終了後の黒田日銀総裁の記者会見や日本時間今晩の米雇用統計発表を控え、買い一巡後は伸び悩んだ。後場に入ると海外機関投資家のポジション調整に伴う売り圧力も加わって、日経平均は一時前日の終値を下回る場面もあった。業種別には建設株や機械株が買われる一方、鉄鋼セクターへの売りが目立った。結局、日経平均は101円高で着地したものの、日中の値幅は526円と値動きの荒い展開だった。東証1部の値上がり銘柄数は値下がりを上回ったものの1100弱にとどまった。売買代金はメジャーSQ(株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数)算出に絡み3兆5000億円台まで膨らんだ。 個別では、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、キーエンス<6861>も大きく買われた。コマツ<6301>、エーザイ<4523>が高く、ブイ・テクノロジー<7717>も堅調。ヴィンクス<3784>がストップ高、鎌倉新書<6184>も一時値幅制限いっぱいに買われた。インフォマート<2492>、アルテック<9972>、ヤーマン<6630>が物色人気となり、ルネサスエレクトロニクス<6723>も上昇した。 半面、武田薬品工業<4502>が値を下げ、ホンダ<7267>も売り優勢。SBIホールディングス<8473>も利食われた。東京個別指導学院<4745>が急落、石川製作所<6208>、豊和工業<6203>など防衛関連株も大幅安。セレス<3696>、クミアイ化学工業<4996>などが下落したほか、神戸製鋼所<5406>、SGホールディングス<9143>も下値を探る展開に。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約44円。 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は武田 <4502> 、第一三共 <4568> 、ホンダ <7267> 、リクルート <6098> 、ユニファミマ <8028> 。押し下げ効果は約19円。 東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)建設業、(2)機械、(3)金属製品、(4)食料品、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)電気・ガス業、(3)証券商品先物、(4)パルプ・紙、(5)鉱業。 ■個別材料株 △積水ハウス <1928> 今期経常は6期連続最高益、2円増配へ。 △あらた <2733> 三菱UFJMS証券が新規「オーバーウエート」でカバレッジ開始。 △ハウス食G <2810> 東海東京調査センターが投資判断を引き上げ。 △ヴィンクス <3784> 「ドラッグ全店に無人レジ」との報道。 △シンクロ <3963> 1→3の株式分割を実施。 △鎌倉新書 <6184> 今期経常は42%増で4期連続最高益、前期配当を5期ぶり復配。 △ヤーマン <6630> 「17年5月-18年1月営業益45%増」との報道。 △不二電機 <6654> 今期経常は44%増益へ。 △ルネサス <6723> デンソー <6902> が保有比率を5%に引き上げ。 △リード <6982> [東証2] 2.07%を上限に自社株買いを実施。 △ナイガイ <8013> 前期最終を54%上方修正。 ▼ナノキャリア <4571> [東証M] 「VB-111」の第3相試験結果速報をネガティブ視。 ▼ベイカレント <6532> [東証M] 元従業員が逮捕。 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヴィンクス <3784> 、(2)鎌倉新書 <6184> 、(3)中国工 <5974> 、(4)インフォMT <2492> 、(5)シンクロ <3963> 、(6)アイスタイル <3660> 、(7)アルテック <9972> 、(8)ヤーマン <6630> 、(9)不二電機 <6654> 、(10)今仙電機 <7266> 。 値下がり率上位10傑は(1)東京個別 <4745> 、(2)石川製 <6208> 、(3)豊和工 <6203> 、(4)コーセル <6905> 、(5)ステラケミ <4109> 、(6)マーキュリア <7190> 、(7)ランド <8918> 、(8)北の達人 <2930> 、(9)アクセル <6730> 、(10)アトラ <6029> 。 【大引け】 日経平均は前日比101.13円(0.47%)高の2万1469.20円。TOPIXは前日比5.53(0.32%)高の1715.48。出来高は概算で17億5048万株。東証1部の値上がり銘柄数は1097、値下がり銘柄数は886となった。日経ジャスダック平均は4045.85円(3.97円高)。 [2018年3月9日] 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。