きょうはカナダドルの買いが強まっており、カナダ円は89円台に上昇しているほか、ドルカナダは1.26カナダドル台に下落している。商品市場で原油が60ドル近くまで急上昇しており、カナダドルのサポートとなっている模様。同じ資源国通貨の豪ドルも上昇している。 原油高についてはリビアで、同国のワハ油田から最大の石油輸出港であるエスシデル港を結ぶパイプラインの爆発事故が発生しており敏感に反応している模様。日量6万~7万バレルの影響があるとの試算も出ている。また、サウジが石油収入見通しを公表しており、2023年までに石油収入は約80%増加し、10年ぶりの財政黒字達成に貢献するとの見通しを示したことも買い手掛かり。1バレル75ドルを想定しているようだ。 カナダドルは先週から買い戻しが続いている。先日のカナダ中銀の声明は慎重姿勢を維持していたものの、今月発表のカナダの雇用統計や消費者物価指数(CPI)などの指標から、早ければ第1四半期にも追加利上げあるのではとの見方も出ている。そのような雰囲気の中、カナダドルは原油高に反応しやすくなっているようだ。 USD/CAD 1.2694 CAD/JPY 89.18 minkabu PRESS編集部 野沢卓美
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