パウエル人事はトランプ政権のドル安志向を確認?=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の終盤に入ってドル円は114円台前半での推移となっている。この日発表の米雇用統計は予想を下回る内容り、朝方のドル円は113.65付近まで下落していた。しかし、ネガティブな反応は一時的で直ぐに上向きに転じている。

 この動きにロング勢も自信を高めたのか、買いの動きを強め一時114.45付近まで上昇。米株式市場でダウ平均がプラスに転じたこともフォローとなった模様。

 ただ、さすがに114.50水準の上値抵抗は根強い。市場では来年のFRBの利上げは4回との強気な見方も出だしているが、今年は何度も115円手前で落とされているだけに慎重なようだ。

 きのう、トランプ大統領は次期FRB議長にパウエル氏を指名する人事を発表した。対抗馬はテイラー氏だったが、今回の人選の要因として、テイラー氏であれば、金利上昇が強まることが予想されドル高も誘発する。パウエル氏であれば一番無難とも噂されている。

 今回の人選から見てもトランプ政権は低金利、ドル安を志向が強いことが確認できたとも言えるのかもしれない。

USD/JPY 114.13

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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