弱い米雇用統計もドル円は底堅く推移し、ロング勢に自信=NY為替前半

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となっており、ドル円は一時114.45付近まで上昇している。この日は10月の米雇用統計が発表され予想を下回った。発表直後こそドル売りが強まり、ドル円も113.65近辺まで下落したが、直ぐに114円台に買い戻されている。その後のISM指数が予想を上回ったこともあって114.45付近まで買いが加速した。

 米雇用統計は失業率こそ低下が続いているものの、非農業部門雇用者数(NFP)は予想を下回った。しかし、前回分が5万人超上方修正され、その分も含めれば予想範囲内だったとも言える。注目の平均時給はさすがに予想と比較すればネガティブではあったものの、全体的にFRBの利上げ期待を後退させるような内容ではなかった。

 ネガティブな指標に対する反応が底堅かったことにロング勢も自信を強めたのかもしれない。

 一方、ユーロドルは米雇用統計発表直後は1.1690近辺まで上昇したものの1.17台に復帰することなくその後は戻り売りが続き、1.16ちょうど付近まで値を落としている。1.1620付近には買いオーダーも観測されサポートとして意識されていたが、吸収された格好。目先は10月27日の安値1.1575付近が下値サポートとして意識される。

 ただ、ECB理事会以来、ユーロドルは戻り売りが続いているが、市場では再び上値を目指すとの見方も依然として根強いようだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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