ドル円が上値追い　ネガティブな指標に対する反応がロング勢に自信か＝ＮＹ為替チェック

　一連の経済指標を通過してドル円は買いが強まっており、114.45付近と直近高値を試す動きが見られている。上値ターゲットとなっている114.50水準では売り圧力も観測されているものの力強さを感じる動きではある。

　この日の米雇用統計は予想を下回り、発表直後の反応はドル売りが強まり、ドル円も113.60近辺まで下落していた。ただ、失業率の低下が続いているほか、非農業部門雇用者数（ＮＦＰ）は予想こそ下回ったものの、前回分が５万人超上方修正され、その分も含めれば予想範囲内だったとも言える。

　注目の平均時給はさすがに予想と比較すればネガティブではあったものの、全体的にＦＲＢの利上げ期待を後退させるような内容ではなかった。

　ドル円は直ぐに買い戻しが強まり114円台を回復し、その後発表のＩＳＭ指数が予想を上回ったことも手伝って、上値追いが出ている状況だ。

　ネガティブな指標に対する反応が底堅かったことにロング勢も自信を強めているのかもしれない。

USD/JPY　114.32

minkabu PRESS編集部　野沢卓美
 

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