【これからの見通し】きょうは米雇用統計発表、大幅改善見通しでどうか

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】きょうは米雇用統計発表、大幅改善見通しでどうか

 きょうは東京市場が休場となり、アジア時間は静かな取引が続いた。そのなかで豪ドルは9月の豪小売売上高が前月比横ばいと事前予想+0.4%を下回ったことで下落した。ただ、それ以外の主要通貨は落ち着いた値動きとなっている。NZドルが、対豪ドルでの買いで堅調となる程度。

 きょうは米国とカナダの雇用統計が発表される。両国については貿易統計もあわせて発表される予定となっており、NY序盤に注目指標が集中している。いずれも日本時間午後9時半に発表予定。

 もちろん米雇用統計が注目の的となる。今回10月の事前予想は、非農業部門雇用者数の伸びが31.3万人程度とみられており、前回の3.3万人減から急回復する見込み。ただ、前回と均すと14万人増となり、前々回8月までの今年の平均18.1万人(修正後データ)をかなり下回る。ハリケーンの影響で単月でのブレが大きくなることが想定されており、予想通りとはならないリスクは大きそうだ。失業率は4.2%と前回と同水準となる見込み。また、賃金動向では、前月比+0.2%、前年比+2.5%と予想されており、前回から伸びが鈍る見込みとなっている。あわせて注目したい。

 カナダドルにとっても雇用統計が注目される。今回10月の雇用者数の変化は予想1.5万人増と前回の1万人増からやや上向く見通し。失業率は6.2%と前回並水準の予想。雇用者数では、正規雇用とパートタイム雇用で、正規雇用増が市場に好感される傾向があることに留意しておきたい。

 NY市場に先立つロンドン市場では、ポンド動向に注意したい。アジア時間はポンド円が149円ちょうど近辺、ポンドドルが1.3070近辺で膠着している。ただ、前日の英金融政策委員会後の大相場の影響はまだ残りそうだ。週末に向けたポジション調整や注文執行の動きがありそうだ。ポンドドルにとっては前日安値1.3043や10月6日安値1.3027などが、一段の下押しの際には注目される水準となろう。
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明  

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