ポンドは下値模索を継続 次の利上げ時期が見えない=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の中盤に入ってポンドは下値模索の動きが続いており、ポンドドルは1.30台半ば、ポンド円は一時148.60近辺まで下げ幅を拡大した。きょうの英中銀金融政策委員会(MPC)を受けてポンド安が強まっており、その流れが現在も続いている格好。

 MPCはリーマンショック以来10年ぶりの利上げを実施した。しかし、反対した委員が2名いたことや、同時に発表になった四半期インフレ報告ではGDPやインフレ見通しを下方修正している。

 市場では今回の利上げはあくまで昨年の緊急利下げの修正の範囲でインフレ抑制のためではないと見ているようだ。

 声明でも2020年末の政策金利を1.0%と予想しており、この先3年間で2回の利上げを想定していることを示していた。英中銀のEU離脱の経済に与える影響への不安が根強いようだ。

 次回の利上げ時期が見えず、当面は据え置きとの見方が強まっており、ポンドは売られる格好となっている。

GBP/USD 1.3065 GBP/JPY 149.08 EUR/GBP 0.8924

minkabu PRESS編集部 野沢卓美 

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