MPC前にポンド買い 今回の利上げをどう位置づけるのか注目との声も=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうはドル安の動きもあってポンドドルは買いが優勢となっており、1.32台まで上昇している。対ユーロでも上昇。ただ、ポンド円は一時150円付近まで上昇したものの、直ぐに戻り売りに押されている。ドル円が軟化していることが圧迫。

 今週のポンド関連の材料としては何と言っても木曜日の英中銀金融政策委員会(MPC)であろう。リーマンショック以来始めての利上げがほぼ確実視されている。足元のインフレが許容上限の3%に上昇していることが英中銀の利上げを後押ししているようだ。

 しかし、市場では今回の利上げで当面政策金利は据え置かれるとの見方も広がっている。金利市場ではこの次の利上げは2018年秋の追加利上げで織り込む動きも見られている。しかし、その予想はタカ派過ぎるとの見方もあり、来年一杯は据え置きとの予想も出ているようだ。

 また、市場の一部では今回の利上げを出口戦略開始のサインと位置づけるのか、それとも昨年の国民投票後に緊急対応した利下げを修正しただけと捉えるのかで意見が分かれている。英中銀がその辺のヒントを出してくるのかにも注目すべきとの声もあるようだ。

 もし、あくまで緊急対応の修正の範囲という位置づけならばポンド売り、そうでなければポンド買いの反応も期待される。

GBP/USD 1.3213 GBP/JPY 149.39 EUR/GBP 0.8809

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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