ポンドは軟調 利上げをほぼ確実視も、それで当面打ち止めとの見方も=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ポンドドルはNY時間に入って下げ渋っているものの、きょうは一時1.3070付近まで下落するなど軟調な展開が続いている。100日線が1.3060付近に来ているが、いまのところ強いサポートとなっているようだ。

 一方、ポンド円は149円台半ばでの推移が続いている。トランプ米大統領は次期FRB議長にパウエル氏指名に傾いていると報じられたことをきっかけに、ドル円が急速に下落したことから、ポンド円も148円台に瞬間下落する場面が見られた。ただ、一時的な下げに留まっている。きょうの21日線は149.05付近にきているが、その水準は維持されている格好。

 来週は英中銀金融政策委員会(MPC)が予定されており、リーマンショック以来始めての利上げがほぼ確実視されている。足元のインフレが許容上限の3%に上昇していることが英中銀の利上げを後押ししているようだ。

 しかし、ポンドは上昇の反応をあまり示していない。市場では今回の利上げで当面政策金利は据え置かれるとの見方が広がっている。なかには来年一杯据え置きとの見方まで出ているようだ。EU離脱交渉への不透明感や、実体経済が期待したほど伸びないと指摘されている。

 利上げを実施しても同時に公表される英中銀四半期インフレ報告や声明の内容次第ではポンドはネガティブは反応も警戒されているようだ。

GBP/USD 1.3129 GBP/JPY 149.50 EUR/GBP 0.8834

minkabu PRESS編集部 野沢卓美 

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