ユーロは下値模索が続く 来年一杯はQE拡大が続くとの見方が多い=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ユーロは下値模索が続いており、ユーロドルは1.15台、ユーロ円は131円台まで下げ幅を広げている。前日のECB理事会を受けの下げが続いており、これまで積み上げてきたユーロロングを解消する動きが強まっているようだ。ユーロドルはきょうの動きで100日線を完全に下放れする展開となっており、心理的節目の1.15ちょうどを視野に入れる動きが見られている。

 前日のECBの決定は資産購入を現在の600億ユーロから300億ユーロに減らし、期間は1月から9月までとした。決定自体は事前の予想が多かった内容でもありサプライズは少ない。

 ただ、ECBが慎重姿勢を強調しており、「必要なら購入額や

期間を変更する用意がある」との文言を温存し、更にドラギ総裁

の会見でも「少なくとも9月までは続ける」との言及がユーロ売りを先導している。

 もしかすると、それも予想範囲内だったのかもしれないが、ドルの地合いが強まっている局面でもあり、ユーロを売り易くしているとも言える。

 市場の関心は来年9月以降の動向に移っている。多い見方では来年一杯は資産購入額は減らすものの量的緩和(QE)拡大は継続され、金利調整は再来年以降との見方が多い。その場合、政策金利の引き上げと同時にマイナス金利を採用している預金金利をゼロに戻すところからと考えられる。

EUR/USD 1.1582 EUR/JPY 131.94 EUR/GBP 0.8834

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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