リスク警戒の動き先行も一服 ドル円一時149円台前半=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
リスク警戒の動き先行も一服 ドル円一時149円台前半=ロンドン為替概況

 ロンドン市場では、円買いが先行。欧州株が下げて取引を開始、米債利回りの低下の動きもみられている。周辺市場ではビットコインの下落も話題となっている。先週末の一連の米経済指標が弱含んだことが引き続き警戒されているようだ。米サービスPMIが50割れとなったほか、ミシガン大学消費者信頼感指数や中古住宅販売件数も予想外に弱かった。世界経済のけん引役である米経済にカゲリがみられるようだと世界中が風邪をひくことが懸念され始めているようだ。ただ、欧州株は足元でプラスに転じており、リスク回避の動きは一服している。このあとの2月コンファレンスボード消費者信頼感の結果を見極めたいとのムードも。ドル円は149円台で下に往って来い。ユーロ円は156円台で、ポンド円は188円台前半から189円台前半で上下動。ユーロドルは1.04台後半、ポンドドルは1.26台前半での小幅の値動きとなっている。

 ドル円は149円台後半での取引。東京午前に150.30近辺まで買われたあとは、売りに押されている。ロンドン朝方には149.20近辺まで安値を広げた。米10年債利回りの低下や、アジア株の下落、欧州株が売り先行で取引を開始したことなどが重石となっていた。しかし、その後は欧州株の下げ渋りもあって149円台後半と前日NY終値付近に値を戻している。ドル円相場は日銀関連の材料に反応しやすくなっているが、本日は目立った材料は出ていない。

 ユーロドルは1.04台後半での取引。ロンドン朝方に1.0456から1.0480までのレンジで上下動。前日NY終値1.0468レベルを挟んだ取引に終始している。新たな独政権が国債発行を増額させるとの思惑もあって、独債利回りが上昇もユーロ相場は目立った反応を示していない。対ポンドでややユーロ高となる程度。ユーロ円はドル円相場に沿った値動きで、東京午前の157.24近辺を高値にロンドン朝方には156.09近辺まで下落した。その後は156円台後半へ買い戻されている。

 ポンドドルは1.26台前半での取引。ロンドン朝方に1.2606から1.2639までのレンジで振幅したあとは、前日NY終値1.2625レベルから離れずの推移となっている。ポンド円はドル円とともに軟化。東京午前の189.67近辺を高値にロンドン朝方には188.18近辺まで下落。その後は189円台乗せへと買い戻されている。ユーロポンドは0.8285から0.8300付近までのレンジで、ややポンドが軟調。直近の英MPC会合で50bp利下げを主張したディングラ委員は、「緩やかなアプローチでは金融政策が今年の英経済の足を引っ張ることに変わりない」と持論を展開した。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

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