ドル円、パウエル・ターンで再び113円台へ=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ドル円は先ほどから戻り売りが強まっており、113円台に値を落としている。この日は東京時間から114円台で推移するなど堅調な展開となっていた。朝方発表になった第3四半期GDP速報値が予想を上回ったことで一時114.45付近まで上昇し、目先の上値レジスタンスとされている114.50水準に接近している。

 ただ、一部報道でトランプ米大統領が次期FRB議長にパウエル氏指名に傾いていると報じられたことがきっかけとなって戻り売りが強まっており、ドル円は113円台に値を落とした。一時113.70付近まで下落し、この日の安値を更新している。まさにパウエル・ターンといったところ。

 パウエル氏は現在FRB理事だが、市場では同氏のスタンスはイエレン議長に近いと見られている。決っしてハト派ではないと思われるが、対抗馬とされるテイラー氏に比べれば、ハト派に見られるようだ。

 テイラー氏はルールに基いた金融政策決定を標榜しているが、同氏が提唱しているテイラー・ルールからすれば、政策金利は既に2%を超えていなければならないとの見方もある。

 そのような状況からパウエル氏が新議長であれば、ドルた米国債利回りに関しては下げの反応となるようだ。

USD/JPY 113.82 

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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