米債利回り上昇でドル円114円台、ポンドはGDPで急伸=ロンドン為替概況 25日のロンドン市場は、米債利回り上昇とともにドル円が再び114円台に乗せている。また、値動きが目立ったのがポンド。英GDP速報値が予想を上回ったことで急伸している。ポンドドルは100ポイント超の上昇。 ドル円は114円台に再び乗せている。東京市場では113.80-90レベルで膠着していたが、ロンドン時間に入ると米債利回りが上昇、ドル円も買いで反応している。米10年債利回りは2.42%近辺から一時2.45%台まで上昇、3月21日以来の高水準となった。ドル円は一時114.24レベルまで上昇、7月11日以来のドル高・円安水準となった。市場では次期FRB議長候補としてタカ派とみられるテイラー教授が有力とみられていることが材料視されている。 ロンドン時間で最も値動きが大きかったのがポンド相場。英GDP速報値(第3四半期)の発表を受けて、ポンド買いが強まっている。前期比の伸びが+0.4%と前回および事前予想+0.3%から上振れしたことが背景。前年比は+1.5%と前回および事前予想と同水準だった。市場では11月2日の英利上げ観測が一段と高まっている。ポンドはかなり持続性を持って上昇している。ポンドドルは発表時の1.3125近辺から足元では1.3255レベルまで高値を伸ばしている。ポンド円は149.50近辺から151.30近辺まで上昇。対ユーロでも強く、ユーロポンドは0.89台割れ。 ユーロ相場はポンド相場やドル円相場に連れ高。この日発表された10月の独Ifo景況感指数(事前予想115.1)は116.7と前回の115.3から大幅上昇。1991年以降の最高水準を記録した。しかし、発表後のユーロ買いの反応は限定的。英GDP発表やドル円の114円台乗せにともなって上値を広げている。ユーロドルは1.1782レベル、ユーロ円は134.49レベルに本日高値を更新した。あすのECB理事会を控えて動きにくい面があったようだ。そのなかではユーロスイスは1.1698近辺まで上伸。2015年1月15日の歴史的な急落相場時以来の高値水準となっている。あすのECBとスイス中銀との政策スタンスの差異が意識されているもよう。 豪ドルは安値圏での推移。ロンドン序盤に豪ドル/ドルは0.7700レベル、豪ドル円は87.78レベルまで本日安値を広げた。その後は売り一服も反発力は弱い。東京午前に発表された一連の豪州消費者物価が弱含んだことが豪ドル売りの背景。 みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
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