明日はカナダ中銀 今回は据え置き濃厚で声明も慎重か=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうはドル買いが優勢となる中、ドルカナダは買いが優勢となっており1.26台後半まで上昇している。カナダ円も90円台に上昇したものの、その後は伸び悩む動きも見せ現在は89.70近辺に伸び悩んでいる。ドルカナダはきょうの上げで100日線を上回ってきており、明日以降の動きが注目される。

 明日はカナダ中銀の金融政策委員会の発表が予定されている。今回は据え置きが有力視されているが、成長見通しとインフレ見通しは引き上げて来るとの見方が強い。ただ、今月発表になっているカナダの消費者物価指数(CPI)や小売りのデータからすると、声明は慎重になる可能性もありそうだ。

 先日、カナダ中銀のポロズ総裁はインフレの見通しなど、経済がフル稼働状態にどのように進展するのかを巡って不透明感が強まっていることに言及していた。

 7月、9月と連続利上げを実施してきた分、カナダ中銀には立ち止まる余裕がある。年内は今回と12月に金融政策委員会が予定されているが、いずれも据え置きの可能性が高い。

 また、NAFTAの再交渉が行き詰まっていることもリスクとして意識され、カナダドルはしばらく軟調な動きとなるリスクも警戒される。

USD/CAD 1.2686 CAD/JPY 89.74

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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