週末の独総選挙受けたユーロ買いは一服、独株は堅調も ドル円は149円台後半=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、ユーロ買いが一服している。週末の独連邦議会選挙で中道右派勢力が第1党となり、極右政党が第2党に躍進、現政権を担う中道左派は敗北した。市場では新政権の経済対策への期待からユーロ買いの反応で週明け取引が開始した。ユーロドルは1.04台後半から1.05台乗せとなった。しかし、アジア午後からは売り戻されており、ロンドン午前には1.04台後半へと反落。上に往って来いとなっている。ただ、欧州株式市場では独DAX指数が上昇を主導しており、好ムードは継続している。独Ifo景況感指数は予想を下回ったが、期待指数が上昇しており、先行きへの期待感がみられた。ユーロ円は156円台前半から157円台前半で上下動、足元では156円台後半での推移。対ポンドではユーロ高の傾いているが、上げ幅は縮小している。ポンドドルは1.26台でユーロドルとともに上に往って来い。ポンド円は188円台半ばから189円台半ばで売買が交錯している。いずれもやや円安方向に水準を上げている。ドル円はアジア時間に148.85近辺まで下押しされたあとは、足元で149.70台に高値を伸ばしてきている。この後には米仏首脳会談および会見が予定されている。ウクライナ情勢や関税などに関する内容が注目されている。 ドル円は149円台後半での取引。東京勢不在のアジア午前に148.85近辺まで一時下押しされた。しかし、売りは続かず、その後は買い優勢に転じている。ロンドン時間には149円台半ばでの揉み合いを上抜けると、高値を149.80付近まで伸ばしてきている。先週末には米株が大幅安となったが、週明けには米株先物が反発。欧州株は独株主導で買われている。 ユーロドルは1.04台後半での取引。週明けオセアニア市場でつけた1.0450付近を安値に1.0480付近へと窓を空けて上昇。週末の独連邦議会選挙で予想通り中道右派が勝利したことで新政権への期待が膨らんだ。アジア市場では高値を1.0528近辺まで伸ばした。しかし、買いは続かずロンドン時間には1.0460台まで反落。上に往って来いとなっている。ユーロ円は156.13から157.26までのレンジで上下動。足元では156円台後半で推移している。対ポンドではユーロ買いに振れたが、次第に上げ幅を縮小してきている。独Ifo景況感指数は予想を下回ったが、期待指数は上昇していた。 ポンドドルは1.26台前半での取引。ユーロドルとともに1.2626から1.2691のレンジで上に往って来いとなっている。ロンドン時間には小幅に安値を広げている。ポンド円は188.44から189.59までのレンジで上下動。やや円安方向に動いている。ユーロポンドはユーロ買い先行も、次第にポンドが買い戻されている。レンジは0.8277から0.8302まで。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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