カナダドルは上値重い 今回は据え置き濃厚 声明も慎重か=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ドルカナダは1.2640近辺、カナダ円は90円ちょうど近辺での推移となっている。きょうはドル買いが一服しているものの、カナダドルは対ドルでも下落している。一時1.2660近辺まで上昇し、100日線に顔合わせする展開も見られていた。

 今週は水曜日にカナダ中銀の金融政策委員会が予定されている。今回は据え置きが有力視されている。ただ市場では、成長見通しとインフレ見通しは引き上げて来るとの見方も根強い。

 ただ、今月発表になっているカナダの消費者物価指数(CPI)や小売りのデータからすると、声明は慎重になる可能性もありそうだ。

 先日、カナダ中のポロズ総裁はインフレの見通しなど、経済がフル稼働状態にどう進展するのかを巡って不透明感が強まっていることを示唆していた。7月、9月と連続利上げを実施してきた分、カナダ中銀には立ち止まる余裕がある。

 年内は今回と12月に金融政策委員会が予定されているが、いずれも据え置きの可能性が高い。また、NAFTAの再交渉が行き詰まっていることもリスクとして意識される。

USD/CAD 1.2645 CAD/JPY 89.95

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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