【これからの見通し】衆院選通過で材料出尽くし感も、まだ米国関連への期待が

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】衆院選通過で材料出尽くし感も、まだ米国関連への期待が

 週明けの東京市場で、ドル円は一時114.10レベルと、7月11日以来の114円の大台をつけた。週末の衆院選で自民党が過半数を占め、自公政権の磐石さが示されたことで、週明けの東京株式市場は買われている。日経平均はこれで15連騰と記録を伸ばしている。

 ただ、足元では113円台後半での推移。円相場にとっての注目イベントが終了したことで、ある程度の利益確定売りなど材料出尽くしの反応もみられている。このあとの海外市場で、どの程度の底堅さが示されるのかが注目されよう。ドル円はボリンジャーバンド上限を上回っており、スピード調整のメドとしては113.50レベルが注目水準となろう。

 経済指標発表や発言予定は少なめ。カナダ卸売売上高(8月)とユーロ圏消費者信頼感・速報値(10月)が発表される程度で、主要な米経済指標発表予定はなし。発言予定は、プラートECB理事の講演、独連銀月報など。

 この後の海外市場では、米国関連の話題が中心となりそうだ。次期FRB議長人事がそろそろ固まるとの見方が広がっている。先週18日にサンダース米大統領報道官が数日内に次期議長人事を発表すると明言しており、週明けのタイミングが予想される。テイラー・スタンフォード大学教授が正副議長いずれかに指名されるようだと、タカ派イメージが広がりそうだ。

 また、先週は米上院で予算決議案が可決されたことで、今後の税制改革案の成立に向けた期待が広がっていた。ドル買いの反応を示しており、この話題が進展するようだと一段の動きも想定されそうだ。
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明  

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