日経平均株価 始値 21221.27 高値 21347.07(09:58) 安値 21187.93(09:02) 大引け 21255.56(前日比 +100.38 、 +0.47% ) 売買高 18億0125万株 (東証1部概算) 売買代金 2兆6482億円 (東証1部概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均はリスクオン継続で、2年5ヵ月ぶりに10連騰を達成 2.先物主導の裁定買い寄与、外国人投資家の実需買いも観測 3.米韓合同演習開始で北朝鮮の威嚇行為懸念も無風で通過 4.保険、証券、銀行などの金融関連株や鉄鋼株などが買われる 5.騰落レシオは135%と過熱領域ながら、前週末比で若干低下 ■東京市場概況 前週末の米国市場では、NYダウは30ドル高と反発。9月の小売売上高や10月の消費者信頼感指数など、堅調な経済指標を好感する買いが優勢となった。 週明けの東京市場ではリスクを取る動きが継続、目先の利益確定売りを吸収した。日経平均株価は21年ぶりの高値圏を走り10日連続で年初来高値を更新、10連騰は約2年5ヵ月ぶりの記録。 16日の東京市場は、引き続き物色意欲の強いなか、利益確定の売りを吸収し上値追い基調を続けた。前週末の米株高を受けて主力株をはじめ幅広い銘柄に物色の矛先が向いた。先物主導で裁定買いを誘ったほか、外国人投資家とみられる実需買いが全体を押し上げた。本日は米国と韓国が合同演習を開始する日にあたり、北朝鮮がこれに合わせて軍事的威嚇行為をみせるとの懸念がくすぶっていたが、それがなかったこともヘッジ売りの買い戻しを誘発したもようだ。目先の地政学リスク後退で保険、証券、銀行などの金融関連株が上昇、鉄鋼や資源関連株にも買いが入った。大引けはやや伸び悩んだものの、日経平均は100円高強の上昇で2万1200円台まで上値を伸ばした。10日続伸は2015年5月15日~6月1日に12日続伸を記録して以来約2年5ヵ月ぶりの連騰記録。東証1部の騰落レシオは135%と過熱領域にあるが、前週末時点と比較して若干低下している。 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買い優勢だった。豊和工業<6203>、双信電機<6938>など防衛関連がストップ高となったほか、エスケイジャパン<7608>、ショーケース・ティービー<3909>も値幅制限いっぱいに買われた。ツガミ<6101>が物色人気となり、ベクトル<6058>、イマジカ・ロボット ホールディングス<6879>、IDOM<7599>なども値を飛ばした。 半面、ファーストリテイリング<9983>が軟調、ダイフク<6383>も売りに押された。東洋電機製造<6505>が急落したほか、TOKYO BASE<3415>、北の達人コーポレーション<2930>なども大幅安となった。キャンドゥ<2698>、レナウン<3606>が値を下げ、フジクラ<5803>も売られた。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、ファナック <6954> 、花王 <4452> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約41円。 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、スズキ <7269> 、電通 <4324> 、東エレク <8035> 、フジクラ <5803> 。押し下げ効果は約31円。うち24円はファストリ1銘柄によるもの。 東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)保険業、(3)証券商品先物、(4)銀行業、(5)石油石炭製品。一方、下落は4業種のみで下落率の上位から(1)非鉄金属、(2)空運業、(3)繊維製品、(4)輸送用機器。 ■個別材料株 △E・JHD <2153> [東証2] 株主優待制度を新設。 △セントケア <2374> 1→3の株式分割を実施。 △ハブ <3030> [東証2] 東証1部指定を目指し立会外分売を実施。 △三栄建築 <3228> 18年8月期営業益予想10%増で4円増配。 △串カツ田中 <3547> [東証M] 1→3の株式分割を実施。 △ウォンテッド <3991> [東証M] 1→2の株式分割を実施。 △日伸銅 <5753> [東証2] 今期経常を50%上方修正。 △ツガミ <6101> 15.3%の自社株消却を実施。 △SKジャパン <7608> 上期経常は46%増益・通期計画を超過。 △重松製 <7980> [JQ] 「米韓合同演習に北朝鮮反発」との報道で防衛関連物色。 ▼メタップス <6172> [東証M] 17年8月期決算発表を10月20日に延期。 ▼鉱研工業 <6297> [JQ] 上期経常を一転赤字に下方修正、通期も減額。 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ショーケース <3909> 、(2)SKジャパン <7608> 、(3)豊和工 <6203> 、(4)セントケア <2374> 、(5)DDHD <3073> 、(6)双信電機 <6938> 、(7)三栄建築 <3228> 、(8)オーバル <7727> 、(9)IDOM <7599> 、(10)ツガミ <6101> 。 値下がり率上位10傑は(1)東洋電 <6505> 、(2)住江織 <3501> 、(3)T-BASE <3415> 、(4)ヨシムラHD <2884> 、(5)ジューテック <3157> 、(6)北の達人 <2930> 、(7)クリレスHD <3387> 、(8)ネオス <3627> 、(9)トーセ <4728> 、(10)レナウン <3606> 。 【大引け】 日経平均は前日比100.38円(0.47%)高の2万1255.56円。TOPIXは前日比10.56(0.62%)高の1719.18。出来高は概算で18億0125万株。値上がり銘柄数は1204、値下がり銘柄数は741となった。日経ジャスダック平均は3633.14円(14.66円安)。 [2017年10月16日] 株探ニュース
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