ドル円よりもユーロ円を推奨する声も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の終盤に入ってドル円は112円台後半で推移。一方、ユーロ円は132円台半ばで推移している。きょうはドル売りが優勢となり、ドル円も再び、113円台に上値を止められているが、いまのところ下押す動きまではなく、ポイントとなっている112.50水準は維持されている。

 ドル円は依然として上値期待は根強い。日銀は各国中銀とと違い、出口戦略には程遠い状況で、もうしばらく量的緩和の継続が期待されている状況。北朝鮮問題が最悪の事態に発展しなければ、金融政策の格差拡大が円安の流れを加速させるとの見方が根強いようだ。

 期待通りに円安の流れが続いた場合、ドル円よりもユーロ円のロングを推奨する声も出ている。ドルに関しては、年内の米利上げ期待が高まっている一方で、ユーロに関しては、今月のECB理事会で出口戦略が発表されることが期待されている。

 ただ、足元のインフレ鈍化がしばらく続くと見られることから、FRBが12月に利上げを実施したとしても、米国債利回りはそれほど上昇しないと指摘している。

 一方、ユーロは対ドルで下落しているものの、あくまで短期的な動きで、中期的にはユーロはまだまだ上値余地があり、それが円相場にも反映されると見ているようだ。

USD/JPY 112.95 EUR/JPY 132.60
GBP/JPY 149.51 AUD/JPY 88.40

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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