ポンドが軟調 政治不安が利上げ期待を相殺=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうはドル売りが優勢となっているものの、ポンドの上値は重く、ポンドドルは1.32台前半まで一時下落している。また、ポンド円は149円台半ばで推移。ロンドン時間には150円台を回復したものの押し戻される動き。この日発表された英建設業PMIが予想外に弱く、分岐点の50を割り込んでいる。昨年7月以来の低水準。英EU離脱交渉が混迷する中、商業用ビルへの投資減が圧迫したようだ。

 ただ、市場では11月利上げ期待は根強く、その点ではポンドは圧迫されていない。むしろ、足元の政治不安がポンド売りを誘っているようだ。

 メイ首相とジョンソン外相との対立が取り沙汰されており、与党が分裂するのではとの危機感が高まっている。ジョンソン外相は、メイ首相の方針を一言一句支持していると表明し、反旗を翻しているとの見方を否定していたが、市場には懐疑的な見方が根強い。

 きょうの下げでポンドドルは21日線を下放れる展開を強めており、場合によっては週内に、10日線と21日線のデットクロスを示現しそうな気配も出ている。目先は100日線が1.30台に来ており、下値サポートとして意識されそうだ。

GBP/USD 1.3247 GBP/JPY 149.51 EUR/GBP 0.8869

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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