【↓】日経平均 大引け| 大幅に3日続落、米株安や円高でリスク回避の売り膨らむ (8月18日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  19471.27
高値  19543.13(10:10)
安値  19433.09(13:45)
大引け 19470.41(前日比 -232.22 、 -1.18% )

売買高  16億7173万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1223億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅安で3日続落、米株安と円高を嫌気
 2.米トランプ政権運営に対する懸念とスペインでのテロが重荷
 3.為替が1ドル=109円台前半の円高で買い手控えを助長
 4.途中下げ渋るも、海外筋の売り観測で後場下げ幅再拡大
 5.東証1部の8割超の銘柄が下落、売買代金は2兆円超え

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは274ドル安と5日ぶりに大幅反落。トランプ大統領の政権運営に対する懸念やスペインでのテロ事件発生が嫌気され売り優勢となった。

 東京市場ではリスク回避の売り圧力が高まるなか、日経平均株価は大きく水準を切り下げ、フシ目の1万9500円を割り込んだ。

 18日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに大幅安となったことを受けて主力株をはじめ幅広く売りがかさむ展開となった。日経平均が終値ベースで1万9500円を下回ったのは5月2日以来約3カ月半ぶり。トランプ米大統領の政権運営に対する不透明感やスペイン・バルセロナでのテロ事件発生が前日の米国株急落につながり、東京市場でもリスク回避姿勢が強まった。外国為替市場では1ドル=109円台前半と円高が進行、これも輸出株中心に買いを手控えさせる要因となった。日銀のETF買いへの思惑から、前場は下げ渋る動きをみせたが、前週に続き今週も海外ファンド筋が先物を通じて売りを出しているとの観測も出るなか、後場に売り直される形となった。東証1部の8割以上の銘柄が下落、売買代金は2兆円を3日ぶりに上回った。

 個別では、任天堂<7974>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが安く、トヨタ自動車<7203>など自動車株も売りに押された。ソニー<6758>、新日鉄住金<5401>なども値を下げた。新日本理化<4406>が利食われたほか、gumi<3903>は値下がり率トップに売られた。SMK<6798>、ユニデンホールディングス<6815>、大同特殊鋼<5471>も下落した。
 半面、東京エレクトロン<8035>がしっかり、アサヒグループホールディングス<2502>も堅調。ダブル・スコープ<6619>が値を飛ばし、ヤマシンフィルタ<6240>、ステラ ケミファ<4109>なども買われた。石川製作所<6208>が上昇、THEグローバル社<3271>も大きく上昇した。アクリーティブ<8423>、ペッパーフードサービス<3053>も高い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アサヒ <2502> 、JT <2914> 、オリンパス <7733> 、明治HD <2269> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約9円。うち5円は東エレク1銘柄によるもの。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、京セラ <6971> 、ファナック <6954> 、日東電 <6988> 、信越化 <4063> 。押し下げ効果は約66円。

 東証33業種のうち上昇は、海運業、食料品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)陸運業、(3)鉱業、(4)水産・農林業、(5)卸売業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉄鋼、(2)保険業、(3)証券商品先物、(4)不動産業、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△ITメディア <2148> [東証M]
 「ねとらぼエンタ」が7月に月間3000万PVを突破。
△オルアバウト <2454> [JQ]
 記事型ネイティブ広告にアドベリフィケーションツールを導入。
△物語コーポ <3097> 
 7月の既存店売上高が5ヵ月連続増加。
△G-FAC <3474> [東証M]
 リンガーハットのタイ出店をサポート。
△モブキャス <3664> [東証M]
 「モバサカ」最新作の事前登録開始。
△リミックス <3825> [東証2]
 ビットポイントジャパンが仮想通貨交換業者の登録申請。
△Ubicom <3937> [東証M]
 東証1部指定に向け立会外分売を実施。
△日精線 <5659> 
 岩井コスモ証券が投資判断「A」でカバレッジ開始。
△ツインバード <6897> [東証2]
 テレビ東京系「カンブリア宮殿」に社長出演。
△タカチホ <8225> [JQ]
 7月訪日外客数が16.8%増と過去最高でインバウンド消費の恩恵が高まる。

▼アクセルM <3624> [東証M]
 東証が信用規制。
▼マルコ <9980> [東証2]
 伊藤忠 <8001> の保有割合が8.09%に低下。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)川西倉 <9322> 、(3)WSCOPE <6619> 、(4)ヤマシン―F <6240> 、(5)セレス <3696> 、(6)石川製 <6208> 、(7)ステラケミ <4109> 、(8)ワタミ <7522> 、(9)コロプラ <3668> 、(10)グローバル社 <3271> 。
 値下がり率上位10傑は(1)gumi <3903> 、(2)日理化 <4406> 、(3)ランド <8918> 、(4)サイバーリン <3683> 、(5)トーセ <4728> 、(6)カーバイド <4064> 、(7)タカキュー <8166> 、(8)SMK <6798> 、(9)キャリアデザ <2410> 、(10)ASB機械 <6284> 。

【大引け】

 日経平均は前日比232.22円(1.18%)安の1万9470.41円。TOPIXは前日比17.46(1.08%)安の1597.36。出来高は概算で16億7173万株。値上がり銘柄数は279、値下がり銘柄数は1672となった。日経ジャスダック平均は3334.51円(6.34円安)。

[2017年8月18日]

株探ニュース

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